交通事故のむちうち治療を総合病院で診てもらうと、保険打ち切りが短くなりがちな理由
まだ症状が残っているのですが、保険会社からの打ち切りの連絡がきてまして、、、
実は、骨折や外傷のように、目に見えない怪我であるむち打ち症は、後遺症として症状が長引くケースも少なくありません。
そんなときにこの保険治療の打ち切りで悩む方は結構多いんです。
むち打ち治療の後遺症も、事故による保険治療の対象です。
交通事故で負ったケガは、外見上軽傷に見えても深刻な後遺症を残すことがあります。
相談の中でも多いのが、この後遺症が残っているのに保険治療の打ち切りのお悩みです。
特に、救急車などで最初に運ばれた総合病院での治療を続けていた場合によく聞くのです。
これらのむち打ちの後遺症、症状があるにも関わらず、総合病院での治療が短期間で打ち切られてしまうケースがあるのはなぜでしょうか?
その理由は、総合病院の役割や診療方針にあります。
本稿では、総合病院で交通事故の治療が早期に終了する背景を解説します。
緊急で運ばれる総合病院の役割
総合病院の役割?
そもそも、緊急時に運ばれる総合病院は、数多くの怪我や状態がわからない身体の状態に対して対応できるから、救急なのです。
命に関わる怪我、手術にも対応できる総合病院は「命を守る」ことを最優先とする医療機関です。
重篤な疾患や急性期の症状に対応するため、診療リソースが限られている中で、生命に関わらないケガや慢性的な痛みについては治療を短期間で終了する傾向があります。
ああ、私の地域も最近は入院も数週間で退院、転院させられるって聞いたことがあります。
医療機関の逼迫などから、地域医療の分散、各々の役割の中でそのような対応になっています。決して悪意があってのことではないんです。
今回の記事などで扱う症状、交通事故のケガ、特にむち打ち症や筋肉の痛みは外見的な損傷が少ないため、医師が「軽症」と判断し、継続的な治療が不要とされることがあるのです。
交通事故の怪我での総合病院の強み
事故直後、緊急性が高い怪我の可能性があるほど
総合病院が選ばれます。
病院にて医師に、怪我の状態、緊急に治療、手術等しなくてはいけないようなものなのかを診断、判断してもらう。
これが大前提になります。
そのため、レントゲンやMRIなどで、骨や内臓に異常がないか?破損や骨折といった重篤な怪我損傷はないかを医学的に判断するために最適な医院が総合病院であり、これらを速やかに行えるのが総合病院の強みです。
検査や重篤に強い反面、それ以外が「弱み」となることも
総合病院では、画像検査(レントゲンやMRI)で確認できない症状が軽視されることもあります。むち打ち症や倦怠感、頭痛といった症状は、画像に異常が映らない場合が多く、患者自身が感じる痛みや不調が十分に評価されないことがあります。
総合病院では初期診断と急性期に強く、慢性期に手が届きにくい
同様に、内科の入院手術が中心の病院だったりするとリハビリテーションに力を入れていなかったり、するのも、総合医院の強みが逆に「弱み」となることもあります。
総合病院では慢性期のリハビリや継続的な痛みのケアを専門としない場合が多いです。これらの治療は、接骨院やリハビリ専門のクリニックに任せることが一般的で、総合病院では初期診断と急性期の治療に特化していることが背景にあります。
これら様々な理由から、「治療の必要性がない」と診断され、早期の治療終了につながることがあるのです。
病院が事故の保険打ち切りを決めるのか?
これって、まだ治ってないのに、もう保険で治療できないってことなの?
病院や医院が保険会社に請求するため、このあたり、勘違いしている人が多いのですが、「症状が事故と関係があり、回復していて治療を行っている」状況が必要です。
つまり、交通事故と関係のある治療と請求する側が判断している必要があります。
保険会社との交渉は、患者さん自身だけでなく、病院や医院、接骨院でも行っているわけです。
ここで、むち打ち症を軽症だと思っていて、原因がわからずリハビリも少なく症状を薬で止めている医院が、2,3ヶ月と続く症状に手のうちようがないと判断してしまうと、保険会社の「症状固定」での保険打ち切りを受け入れてしまうのもあり得ることなのです。
まとめ
- むちうち治療を総合病院で行った場合、保険治療の打ち切りが短くなる理由とは?
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総合病院は、地域医療の役割上、命に関わる重大な損傷や怪我の診断、手術を主としている事が多く、慢性期のリハビリや継続的な痛みのケアは別のより専門性の高い医療機関のほうが手厚いことも少なくありません。
特にむち打ち症は、画像(レントゲンやMRI)に映らない症状であるため、よりリハビリなどの痛みのケアができる院での治療を推奨されます。
保険治療の打ち切りを保険会社から提示された場合、より専門的なケアや治療を行うところのほうが、適切で患者さんの症状、状態を踏まえた回答、対応をします。
総合病院でむち打ちの保険治療の期間が短くなる理由は、院としての役割が違い、専門性が薄いからが考えられます。
むち打ちの症状として専門性が高いところとは?
なるほど、リハビリなど痛みのケアができるところのほうが良いのですね。
そうですね。
むち打ち症は、レントゲンやMRIで骨に以上がなくとも、筋肉や靭帯が傷ついている捻挫のような状態ですからね。
そんな専門性があるところはどんなところがあるの?
整形外科や接骨院がありますね。
接骨院でも柔道整復師が対応するところでないと保険治療はできません。なので整体院ではできませんね。
- 整形外科の中でも、リハビリテーションの施設、部門に力を入れている医院
- 接骨院の中でも、健康保険治療だけでなく、自費治療をやっているところ
- 交通事故治療の対応を多く取り扱っているところ
重要なのは、身体を動かすリハビリテーションを行っているところを選ぶのが良いです。
むち打ちは、首だけでなく、背中、肩、そして神経の損傷から、手先のしびれ、頭痛といった幅広い部位に症状が広がりやすい怪我です。
身体を動かす = 体の一部位だけでなく連動を総合的に見ることができる
ため、リハビリテーションや全身整体などを治療として行うところほど、鞭打ちの多くの症状に対応、治療ができると考えられます。
なるほど、治療内容からでも、交通事故のむち打ち症に対応できるかがわかるのね。
保険会社と保険治療の打ち切りの話がでたときに、患者さんの症状をより具体的に理解して、どのような変化があるかを保険会社につたえることができるのも、差が出てきてしまうんですね。
たしかに、症状とその対応内容を具体的にやっているところと薬で症状を止めているところとでは、保険会社の説得、納得にも違いがでてしまいますね。
特に時間の制約がある人や保険手続きに不安を感じる人にとって、接骨院の方が適している場合があります。
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大府市のわかば接骨院では、診療時間の柔軟性や手厚いサポート、そして個別に合わせた治療計画など、接骨院は患者に寄り添った対応を提供します。交通事故の治療を受ける際は、自分の生活スタイルやニーズに合った選択をすることが重要です。
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