骨に異常がないと言われても出る、むち打ち症の症状とは?


念の為の病院で、レントゲンまでして「骨に以上がない」と言われたんだけど、次の日起きてから、首や背中がだるくて重いんだけど…

それは辛いですね。
考えられる症状としては、むち打ち症状です。
むち打ちは症状が出たらなるべく早めのケアが、悪化や症状の広がりを抑えることに繋がります。
このページでは交通事故時の怪我の中でも、多いむち打ち症で、よくある質問をまとめて紹介しています。
目次
むち打ち症で、事故後あとから出てくる症状

病院で、レントゲンまでして「骨に以上がない」と言われたんだけど…

むち打ち症は、首や肩、背中の筋肉や靭帯の損傷からくる症状です。
骨に以上がなくても、痛めた筋肉組織が回復するまでに生じる症状です。
交通事故の衝撃によって首が急激に振られることで発生するむち打ち症(頚椎捻挫)は、事故直後には自覚症状がなくても、数時間から数日後、場合によっては数週間後に症状が出ることがあります。
遅れて出る主な症状

首や肩、背中の筋肉や靭帯の損傷は、時間とともに、腫れ、硬直を伴います。
これが起こり始めるのは、事故後数時間から数十時間かかります。
この腫れ、硬直が、頚椎の後ろの神経などに影響し様々な症状の広がる危険性があるのがむち打ち症なんです。
1. 首や肩の痛み・こり
- 事故直後は興奮状態にあるため、痛みを感じにくいことがあります。
- 数日経過してから炎症が広がり、痛みやこりが強くなることが多いです。
2. 頭痛・めまい
- 頚椎(首の骨)周辺の神経や血流が圧迫されることで、後から頭痛やめまいが生じることがあります。
- 特に、後頭部から首にかけての痛みが特徴的です。
3. 吐き気・倦怠感
- 自律神経が乱れることで、胃腸の働きが悪くなったり、全身のだるさが現れたりすることがあります。
- これにより、食欲不振や集中力の低下が見られることもあります。
4. 手足のしびれ
- 頚椎にある神経が圧迫されることで、腕や指先のしびれ、足の違和感などが現れることがあります。
- しびれが長く続く場合、神経が損傷している可能性もあるため注意が必要です。
5. 耳鳴り・視力の低下
- 血流障害や神経の圧迫が原因で、耳鳴りや目のかすみが生じることがあります。
- これらの症状が続くと、日常生活に影響を及ぼすこともあります。
遅れて症状が出る原因
- 事故直後はアドレナリンの分泌により痛みを感じにくい
- 事故のショックや興奮状態により、痛みの感覚が一時的に鈍くなります。
- 数時間~数日後、体が落ち着いてから痛みが現れることが多いです。
- 炎症の進行がゆっくりである
- 筋肉や靭帯の損傷による炎症は、時間をかけて悪化します。
- 事故直後は異常がなくても、数日後に腫れや痛みが生じます。
- 神経のダメージが遅れて現れる
- 初期段階では軽い違和感しかなくても、神経が圧迫され続けることで症状が悪化します。
- 神経の圧迫は、筋肉の腫れや硬直により起こるため、しびれや感覚異常などが遅れて出ることが多いです。
- 自律神経のバランスが乱れる
- むち打ち症の影響で首周りの神経が刺激されると、自律神経の働きが悪くなり、めまいや吐き気が起こることがあります。
- ストレスや疲労と相まって、症状が長引くこともあります。
まとめ
むち打ち症は、事故直後には無症状でも時間が経ってから痛みやしびれ、頭痛などの症状が現れることが多いです。これは、炎症の進行や神経の圧迫が遅れて影響を及ぼすためです。
🚨 交通事故後、違和感がなくても早めに病院を受診することが重要です。特に数日後に、痛みやしびれが出た場合は、放置せずに専門医に相談しましょう。
あわせて読みたい


交通事故のむち打ち治療
整形外科勤務経験のある、代表が症状確認・施術を担当します。 大府市わかば接骨院の代表 須崎です。交通事故の症状は、私がヒアリングから施術を担当します。 むちうち…