むちうち症の症状が、事故後、しばらく経って出てくる理由
骨には異常がないと言われたのに、帰宅後一晩寝たら、翌日から首が痛くなちゃったんですけど、これってなんなんでしょう?
骨には異常がなくても、筋肉と靭帯の損傷は起こっているんです。
その症状が「むちうち」の初期症状ですね。
我慢しないでご相談ください。
交通事故による首の急激な揺れは、「むちうち症」という症状を引き起こします。
病院や救急搬送先で、骨には異常がないと言われても、骨折が見られないというだけで、筋肉と靭帯は傷ついていることはよくあることです。
このむちうち症、事故直後には症状が直接表れないことも多く、時間が経ってから首の痛みや違和感が出始めることがあります。では、なぜこのような遅れが生じるのでしょうか?ここでは、その原因と具体的な対策を詳しく解説します。
むちうち症状が事故後に出てくる主な理由
むちうち症が事故後に発症するのには、主に以下の二つの生理的な特徴があります。
その2つは
- 炎症反応は、炎症→腫れなど時間とともに変化する性質があること
- ホルモン、感情の高ぶりによる痛みを感じにくくなっていること
これにより痛めていても、実感がない、気が付かない事がよくあるのです。
筋肉、靭帯の炎症反応が遅れてやってくる?
怪我をしたときの炎症が遅れるってどうゆうこと?
これは、人体の組織が「治ろう」とする基本的な仕組みで、炎症、腫れ、内出血などの生理反応です。
気が付かないうちに、足に青あざにできていた。
という経験はないでしょうか?
これに似ています。
どこかにぶつけた痛みは一瞬で忘れていたけど、傷ついた組織が炎症反応で時間の経過でアザとして目に見えるようになったという感じです。
事故の衝撃で首周辺の筋肉や靭帯が微細なダメージを受けると、体はこの損傷を修復するために炎症反応を起こします。この反応は事故直後から起こっていますが、炎症反応として、時間をかけて徐々に発展します。
炎症が進むにつれて、治癒のために血流が増加し、白血球が集まることで、痛みや腫れ、内出血などの症状が徐々に表れるようになります。
この遅延が、むちうち症状が事故後に遅れて現れる原因の一つです。
むち打ち症は時間経過で何が起こっているのか?
それでは、むち打ち症で痛めた首の筋肉や靭帯が、時間経過とともにどのような状態になるのかを説明すると...
痛めた首の筋肉は、痛めた直後からこんな変化をしてゆきます。
衝撃などで、痛めてしまう。背骨頚椎は、小さな骨の集合体です。
柔軟性がある分、大きな衝撃で周りの筋肉や靭帯に負担がかかります。
切り傷、出血はないものの筋肉や靭帯の繊維や毛細血管にダメージはある状態。
患部が腫れてくる。ただし、首の筋肉靭帯は複数折り重なっており、足や腕などのように腫れ上がるように目に見えるようなものではないケースが多い。
動かしにくいなどの運動障害や、頭痛、めまい、眠気などの症状の可能性があります。
腫れも踏まえ、患部周辺の動きや負荷で痛みを感じるようになる。むちうちでは表面に見える筋肉が損傷することは少ないので、内出血で皮膚の色が変わることはすくないが、毛細血管などが傷ついている場合、内出血などが起こっている可能性がある。
腫れの回復が進むと同時に、筋肉や靭帯の柔軟性が低下・硬直する。
患部の周辺の筋肉も硬直する。
肩こり首こり頭痛。首の神経の圧迫や刺激をともなうと肩から腕のしびれを引き起こす可能性があります。
おおまかに、このような生理的な変化をへて回復してゆくプロセスを踏みます。
腫れが出てくるくらいで痛みも強くなってくるのね。
これがしばらく経って、なにかおかしい、調子悪いってことになるタイミングなのね。
そうですね。
そのあたりは回復の始まる数時間後から2,3日後で出てきます。
筋肉の硬直の場合、1週間後経ってというケースもあるので要注意です。
これが、むちうちが後から症状が出たり、長引いて悪化してしまう理由でもあるんですね。
痛みを感じにくくする体の防御機制の役割
もう一つ、事故のその場では、気が付かない理由として、ホルモンの影響があります。
交通事故の際には、心も体も興奮状態にあります。
この興奮状態では、体がアドレナリンをはじめとするストレスホルモンを大量に分泌します。これにより痛みの感受性が一時的に低下し、初期の損傷に対する感覚が鈍くなります。
しかし、ホルモンの影響が薄れるにつれて、痛みや不快感が明確に感じられるようになるため、事故の数日後に症状による身体からの警告を冷静に脳が受け取るようになります。
車ブツケられて、気持ちが高ぶって感情的になるのはわかるわ。
今思い出してもイライラしちゃうもん。
現場では、そのように高ぶっていて、痛みを感じなくても、実はどこかブツケていて打撲をしていた。
後日、首が痛くなってきた。というケースがよくあります。
こんな場合、人身事故で処理されていないこともあるので、どこか身体がおかしいと感じたら、病院の診断を受けることをおすすめします。
このように、むちうち症が事故後に遅れて症状が現れる理由は、体の自然な反応と防御機制によるところがあるのです。最初は痛くないからといっても、数日、自身の身体の状態はきちんと注意して置くようにしましょう。
遅れて痛みが出てきてしまったら?
後から症状が出たらどうすればいいの?
経験上、一番やってはいけないことは「大丈夫だろう」と我慢してしまうことです。
病院で骨に異常はないと言われたら、なんでもないと思ってしまうかもね。治療をするのはどうすればいいの?
むち打ち症は「筋肉や靭帯の損傷」です。
これらの改善は接骨院でも可能です。
ポイントは、できるだけ通いやすいところで早めに治療を受けることです。
受傷後は、早めの短期間での通院が症状軽減と早期回復につながります。
長引けば長引くほど、筋肉の硬直が症状の悪化や体調不良を招き、慢性化や後遺症として残りやすくなるのです。
さらに、早めに治療のできるところに行ってもらいたい理由は、治療の補償にも関係してきます。
治療も大事。治療を受ける人が受けられる補償も大事ってこと???
そうです。
私達、治療家もなるべく早く治してあげたい。
でも、どうしてもむち打ち症は、後遺症を含め改善が長引く傾向にあります。
そこで、治療を受けられる際の補償が患者さんの助けになるんです。
交通事故治療 14日ルール
交通事故発生後、14日以上経過したら、自賠責保険や人身傷害保険での治療が難しくなります。
つまり、交通事故が発生後、13日以内に医療機関に受診する必要があるということです。14日以上経過してしまうと、事故との因果関係がないものと判断され、自賠責保険や人身傷害保険での治療が難しくなってしまいます。
被害者、加害者、自損事故の事故治療でも補償は受けられます。
被害者や加害者によっても、治療で補償が受けられるのか違うのね。
複雑だわ・・・?
難しく考えず
「交通事故は様々な保険で患者さんは守られている」と考えてください。
だから、体調がすぐれないなら、遠慮なく早めに治療を受けてくださいね。
3000人以上の事故治療実績のある大府市わかば接骨院ならば、様々な状況の方であっても、保険会社とのトラブル無くスムーズに治療を受けられるサポートも行っています。
患者さんにとって、損にならないためのサポートをきちんと提供いたします。治療内容だけでなく、ストレスなく治療に専念できるほうが、回復も早いからです。
加害者でも自損事故でも自己負担 0円 で
治療することが可能です。
あなたがもし、迷っていたり、不安でどう知ればいいのかわからないのであれば参考にしてください。もちろん相談も大丈夫です。
大府市のわかば接骨院なら、交通事故の実績から補償に関するサポートもしっかり対応させていただきます。
だから、わからないことだらけで不安と言う人でも
体調がすぐれないなら、遠慮なく早めにご相談くださいね。